ドイツ在住のピアニスト
江尻南美さんのコーナー


江尻南美さんとの出会いを考えてみると、2000年6月18日に当ホールが開館し、翌年には河合楽器のピアノ教室が1年間にわたり行われました。そんこともあって、第14回ヴィアナ・ダ・モッタ国際ピアノコンクール最高位受賞を記念して、松本市のザ・ハーモニーホールでカワイEXを使って江尻南美ピアノ・リサイタルが行われました。私もご招待を受けコンサートに出かけましたがその時のコンサートの模様は記憶が定かでありません。そしてそれ以降はお会いする機会もないままに時は過ぎ行きましたが、インターネットで江尻南美さんのブログを拝見し、メールをお送りしたところご丁寧なるお返事、絵葉書、そして東京文化会館でのコンサートの招待をいただくまでに、そのきめ細かい心遣いと温かい人柄に惹かれ、安曇野でのコンサートをお願いし、何度か日程の調整を経ながら今回のコンサートが実現いたしました。

江尻南美
東京に生まれ、桐朋学園大学音楽学部研究科とフランクフルト音楽大学を卒業。第10回園田高弘賞ピアノ・コンクール第1位、第14回ヴィアナ・ダ・モッタ国際ピアノ・コンクール最高位、第13回ショパン国際ピアノ・コンクール最優秀演奏者賞などを受賞のほか、チェルニー=ステファンスカ氏よりマズルカ特別賞を授与され、第24回日本ショパン協会賞を受賞。ドイツを拠点に、ヨーロッパ、アメリカなどで、ラインガウ、シントラ、ギマランイス、セルヴァンティーノ、ドゥシニキ、メラーノ等の音楽祭への出演のほか、室内楽奏者として活動。NHK-FM、ニューヨークWQXR-FM、ドイツHRなどのラジオ、テレビ番組に出演。ピアノを、小山泉、玉置善己、村上弦一郎、園田高弘、レフ・ナトチェニーの各氏等に師事。現在、フランクフルト音楽大学にて講師を務めている。

江尻南美公式サイトームページhttp://www.pianoconcert.de/index.htm

ドイツ在住のピアニスト江尻南美の
秋の夜長に聴くピアノ名曲集
2009年10月22日(木)18:30

プログラム
ショパン:幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
ベートーヴェン:ピアノソナタ 嬰ハ短調 作品 27−2「月光」より 第1楽章
ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より 「月の光」
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」より 第4曲 「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
リスト: 愛の夢 第3番 リゴレット・パラフレーズ
シューマン:「子供の情景」作品15より 「トロイメライ」
ショパン:ノクターン(夜想曲)変ホ長調 作品9-2
嬰ハ短調 遺作「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」バラード 第1番 ト短調  作品23
リスト: メフィスト・ワルツ 第1番 「村の居酒屋での踊り」
あくまでも柔らかい繊細なタッチでホール内はシーンと静まり返る 

秋の物静けさを見極めるかのような心休まる演奏

恒例になったステージ上での記念撮影、南美さんのお母様とお友達も

演奏家トップへ戻る