安曇野に3年越しのラブコールが実った
相沢吏江子さんのコーナー


吏江ちゃんが好きなコスモス
2002年の松本のザ・ハーモニーホールで行われた、ホームタウンコンサートにアコーデォン奏者の御喜美江さんとの前日、テレビマン・ユニオンの皆様と当ホールにお越しいただいてリハーサルが行われました。その時の印象が深く心に残っていました。その後、安曇野の来ていただける機会があればとの願いつも、年月があっという間に過ぎ去りました。私は相沢さんのピアノのリハーサルをお聴きしていたのですが、会員のUさんがホールにお越しになっていたにも関わらず、聞く機会を逃し本当に残念がっておられました。しかし、翌年の9月に行われた飯田市でのコンサートで彼女の演奏を聴いて、ますます当ホールでのコンサートを熱望するきっかけになりました。さあ、コンサートが実現した当日が本当に楽しみであり、その研ぎ澄まされた演奏に耳を傾けたいと思います。

相沢吏江子(ピアノ) 
1974年宝塚市生まれ。大里安子、後に桐朋学園「子供のための音楽教室」にて山田朋子に師事。86年第40回日本学生音楽コンクール小学校の部で全国第1位受賞。88年内田光子の推薦により、カザルスホールのオープニングシリーズにおいて、A.シュナイダー指揮ブランデンブルク・アンサンブルと共演。同年夏、同氏の熱い推挙により、室内楽のメッカ<マールボロ音楽祭>に史上最年少で参加する。さらには、ケネディーセンターとカーネギーホールで、ソリストとしてアメリカデビューを飾り、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの両紙から高く評価を得る。翌年、カーティス音楽院に留学し、M.ホルショフスキーに師事。最後の弟子となる。以来、ニューヨークのリンカーンセンター、ボストンのシンフォニーホール、シカゴのオーケストラホールでも演奏、またニューヨークのモストリー・モーツァルト、フランスのエヴィアン、スイスのルツェルン等の音楽祭にも招待される。これまでにウィーン室内管、イギリス室内管、サンフランシスコ響、セントルイス響、セントポール室内管との共演他、室内楽ではグァルネリ、オライオン、上海クァルテットともゲスト出演している。最近は現代曲の世界初演も度々行う等、着々とそのキャリアを積み重ねている。日本では97年1月小澤征爾指揮新日フィルと共演、同年秋にはカザルスホールの10周年記念として本格的なデビュー・リサイタルを行った。広上淳一、J. ビェロフラーヴェクの指揮で、日本フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団等とも協演を果たす。2003年9月は、満を持した3年連続プロジェクト「プリズム」の第一回として、ベートーヴェンをとりあげ、西村朗の新譜を披露するとともに、同年、野平一郎氏のいずみホールのベートーヴェン・シリーズに出演。2005年春、初のソロCDがリリース予定。現在、NY在住。


3年越しのラブコールが実現

相沢吏江子ピアノ・リサイタル

2006年3月19日(日)14:00


プログラム
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 へ長調
  シューマン(1810〜1856・没後150周年記念)   ピアノ・ソナタ第2番ト短調 作品22 
子供の情景 作品15
ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」 作品26

プログラムはモーツァルトの生誕250年の年でもあり、21日の浜離宮朝日ホールのシューマン中心のプログラムを少し変更していただきました。2002年にお越しいただいた時のリハーサルの演奏の記憶は、全くないまま素直な気持ちで演奏に耳を傾けました。とにかく、あの細い身体にダイナミックかつ繊細なタッチ、そして歯切れが何といっても素晴らしい。評論家でないので難しい言葉では言い表わせられないが、ピアノがこうも音色が変わるものかと、これが正直な気持ちであった。お越しいただいた皆様の意見も同様で、「とにかく気持ちがスカッとしました」「感動で身震いがしました」との感想を聞くと、また、吏江ちゃんに来て欲しいとの気持ちが、一段と湧いてきました。
ひとつ、残念なことは前日入りしてゆっくりとしていただくつもりが、アメリカから成田着の飛行機で荷物が到着せず、翌日になったたためにリハーサルに満足な時間もとれず、日帰りのあわただしい日程になってしまったことです。そんな強行スケジュールにも関わらず、このような素晴らしい演奏をしていただいたことは、本当に相沢吏江子は凄いピアニストの証明でもあり、もう少しの弾き込みとホールの響きを体感出来れば、一段と素晴らしいコンサートになったかと思います。さあ、これで次のコンサートが楽しみになりました。吏江ちゃん本当にお疲れさまでした。そして、素敵なコンサート有難うございました。

本当に心がすっきりと洗われた演奏

吏江ちゃんの大好きな花のコスモスの七宝焼きのプレゼント

大好きなベーゼンドルファーを前に

快くサインとお話しを

恒例の記念撮影にテレビマン・ユニオンの岡村さんも

ジュースで乾杯

相沢吏江子さんコーナーU
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