サクソフォンの名手
須川展也さんのコーナー
須川展也さんとの出会い
2005年6月18日、松本市のザ・ハーモニーホールでスロヴァキア管弦楽団との共演でグラズノフのサクソフォン協奏曲 変ホ長調op.109の須川展也さんのサクソフォンの演奏を聴いて、サクソフォンの音色に魅了され、コンサート後のサイン会で、機会があればあづみ野コンサートホールで演奏をお願いしたいということをお話ししていました。
それが、思わぬ形で実現するとは夢にも思いませんでした。
それに、同音楽事務所にりかりんこと宮谷理香さんが所属することになり、おふたりの共演の機会が数多くのコンサートを生み出していることもお聞きしました。
私どものホールが赤い糸でつながれているかのように、一流の演奏家が個人の小さなホールに来ていただける、出会いが生まれることに運命的なことを感じます。人と人との出会いの大切さを心に刻んで、素晴らしいコンサートが出来る幸せを神様に感謝いたします。
東京芸術大学卒業。サクソフォンを故・大室勇一氏に師事。第51回日本音楽コンクール管楽器部門 1位  なしの2位、第1回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門において第1位を得てデビュー。当時はまだ比較的認知度の浅かったクラシック・サクソフォンの分野に脚光を浴びさせ、今もなお、サクソフォンを学ぶ多くの若者たちの目標的存在となっている。94年村松賞、出光音楽賞受賞。98年JT音楽家シリーズのテレビCMに出演し、圧倒的な人気を得た。日本での年間コンサート数は約100公演。海外では、文化庁派遣によるトルコ公演やパリ音楽院、アメリカの音楽大学でマスタークラスを行なって おり、99年秋には、チェコのオーケストラから招かれ
共演した。レコーディングでは、これまでに25枚を超えるCDをリリース。フィルハーモニア管弦楽団と共演した「サクソフォン協奏曲集」(東芝EMI)が96年度文化庁芸術作品賞を、 トルヴェール・クヮルテットの「マルセル・ミュールに捧ぐ」(東芝EMI)が2001年度の同庁芸術祭レコード部門大賞を受賞した。03年1月に発売された3枚組CD『エキシビション・オブ・サクソフォン』は各誌から絶賛を浴びている。98年、BBCフィルハーモニックと、吉松隆作曲の「サイバーバード協奏曲」(英シャンドス)を再録、世界に紹介されている。00年5月には、ジャズ・ベースの神様、ロン・カーターとの共演で、また02年7月にはジャズ・ギターのマーティン・テイラーとのCDリリースとコンサート・ツアーを成功させた。一方、01年2月にはNHK交響楽団の定期公演で、シャルル・デュトワの指揮による西村朗作曲のサクソフォン協奏曲を演奏。名曲と名演が大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。02年4月には飯森範親指揮でドイツ・ヴュルテンベルクフィルと共演し、現地紙でも大きく取り上げられた。日本のほとんどのオーケストラと共演を果たすほか、イーストマン・ウインド・アンサンブル、パリギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団と共演。世界的な評価を得ている。02年4月からのNHK連続テレビ小説『さくら』のテーマ音楽を演奏。ラジオ・テレビへの出演も多い。03年3月にはウィーン・ムジークフェラインにてリサイタルを大成功のうちに終了。また同月スイスのアールガウ交響楽団との共演も行った。
現在、東京芸術大学講師。サクソフォン四重奏団《 トルヴェール・クヮルテット》のメンバー。04年、デビュー20周年を記念し、自身がコンサートマスターを務める東京佼成ウインドオーケストラと 共演、満席のサントリーホールを沸かせた。最近は作曲家への委嘱も積極的に行なっており、吉松隆氏や本多俊之氏、E.グレッグソン氏、P.スウェルツ氏などに委嘱作品を依頼し、サクソフォン音楽の発展に力を注いでいる。 クラシック・サクソフォンの可能性を追求して、自由なスタンスで活動する、日本を代表する管楽器奏者のひとりである。

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